1 00:00:00,000 --> 00:00:04,320 あなたは、真っ直ぐで良いご機嫌だ、と褒めることが時々あった。 2 00:00:05,360 --> 00:00:08,180 しかし、俺には、きょうの言う意味がわからなかった。 3 00:00:09,280 --> 00:00:14,100 いい機嫌なら、きょう以外のものも、もう少しよくしてくれるだろうと思った。 4 00:00:15,140 --> 00:00:20,060 きょうがこんなことを言うたびに、俺は、お聖地は嫌いだと答えるのを忘れであった。 5 00:00:20,960 --> 00:00:27,120 すると、婆さんは、それだから良いご機嫌ですと言っては、うれしそうに俺の顔を眺めている。 6 00:00:27,800 --> 00:00:33,600 自分の力で俺を製造して誇っているように見える、少々君が悪かった。 7 00:00:35,220 --> 00:00:38,060 母が死んでからきょうはいよいよ俺をかわいがった。 8 00:00:39,120 --> 00:00:44,000 時々は子供心に何故あんなにかわいがるのかと不信に思った。 9 00:00:44,940 --> 00:00:49,200 つまらない、寄せばいいのにと思った。気の毒だと思った。 10 00:00:49,960 --> 00:00:51,540 それでもきょうはかわいがる。 11 00:00:52,220 --> 00:00:57,180 お料理は自分の小遣いで金粒や香ばいやきを買ってくれる。 12 00:00:58,140 --> 00:01:01,500 寒い夜などはひそかにそばかを仕入れておいて、 13 00:01:02,080 --> 00:01:05,700 椅子の間にか寝ているまくらもとへそばいを持ってきてくれる。